『美容師さん向けのお話し ~かんざし編~ 』
久しぶりのblog。いつもInstagramが便利なのでついついそちらだけになっていました。
今回は実験的にこちらに書いてみます。
よかったら読んでくれると嬉しいです。
読んで悪いお話ではないと思います。
では、本題。
昨日の朝、突然一本の電話。
お取引のある式場美容室さんから突然のお電話。
「発注のかつら忘れていたかな??」「合わせたんだけど問題が…」などスマホ見ながらとドキドキして電話にでると…
「列席のお客様の本鼈甲のかんざしの足が折れてしまって」というお困りごとのお電話でした。
きっと大切な思い入れのあるかんざしなのかな?なんて思いながら、もしかして前に伝えてなかったかなとも思って。
よくよく考えると花嫁さんの持ち込みのかんざしについてだけで、列席の方のかんざしについてはお話ししていませんでした。
列席の方となると支度する方によっては意識が低いのかもしれません。
それは、「鼈甲に限らす、金属のかんざしは経年劣化によってパーツもしくは足が、ちょっとした負荷を与えただけで折れる事がある」という事。
前に簪職人さんともお話ししたのですが、つく棒(パーツとパーツを上下に配置する際に繋げる棒)も材質上、経年劣化が必ず起きるし接着剤も必ず弱くなります。との事。
最近は知識のない素人同士のやりとりで安く購入し持ってくる人もいます。前にわたしもかつら合わせでかんざしを持ってきた人がいましたが触っただけで”ポロっと”パーツがとれたので「この購入先はどこですか?」と聞くと気まずそうに答えていました。
他にも、洋装のティアラのお話し。
ドレスを買った際に、付いてきたらしいのですがパッと見た感材は素敵ですが、溶接部や取り付ける際の金属のパーツが固すぎてフィットしない。軽くアールをつけただけでポキリと折れて。やはり見た目だけの粗悪品だったりします。こうなると後が大変。費用も負担しないといけなくなるし。
なので、
美容師さんにお伝えしたいのは「持ち込みは安請け合いをしないで、それでもつけるのであればしっかりまずはお伝えし、もし何かあっても責任が持てない旨の一筆を書いていただきサインをもらう」などのご対応をしてください。
職人さんは気持ちのいいお支度して、喜んでいただきたいですからね。
ではでは